しかしその次の北24条に入ったあたりからなーんか力が入らないというか
脚が上がらないようになり、後続のランナーに抜かれ始めます。
おかしいなと思いながら、先は長いし少し落として30km以降を粘ろうと考え、落ちたペースで行くことにしました。
どれぐらいのペースになっているのか時計を見なかったのでそのときはわからなかったけれども、ここの5kmが26分30秒。
これぐらいでもなんとかいける。なんたって
余力残してるんだから。
と自分に言い聞かせながら…
20kmを過ぎてから抜かれる数が半端ではなくなりました。
後続ランナーが次から次へと抜いていきます。
この時さっきよりもっとペースが落ちていたのですが、なんとなく大丈夫だと思い込んでいてそのまま維持。
でも少し脚が上がらないし息もあがっている自分に気づき始めました。
ヤバイなぁと思っているうちにふくらはぎの痙攣の兆候がでてきました。
これがくるともーうヤバイのなんのって、この辺りでガクンと気持ち的にも萎えてき始めました。
29分24秒、こんなにかかってるもの抜かれるわけだヨ、、、。[:がく〜:]
25kmのラップを見たのに全然慌てませんでした。妙な落ち着き、あきらめなのか
余裕なのか走っているときの自分にはその判断ができていなかったと思います。
だって、少しはペース上げないと関門にかかりますからね。
追分通りの陸橋の上り下りで脚がつりそうになるし、スポーツドリンクはなくなってるし
かなりいっぱいいっぱい。それでも30kmまであと2kmとかだけ考えて走り続けました。
そして30km通過。そのときです、
あと5分だよ!という声が聞こえたのは。
33分27秒。
その時は全然わかっていませんでした。時計を見ているはずですが、頭がボーっとしていたのかも。
30kmで喜んでいたのにあと5分?そこで本当にバスに乗るという現実に気づきました。
こんなにいっぱいいっぱいなのにバスには乗らない、という変な自信がどこかにありました。
付け根の痛みはあまり感じなく、痙攣のせいで止まったり、歩いたりの繰り返しです。
恐る恐る後ろを振り返るとなんと終末広報車が見えていました。
ランナーも少ない。…、ここで観念しました。
「はい、ゼッケンを外して」非情な声でした、、、。かなり威圧的に感じられましたが
しかたないですねゴールできそうもなかったから。
という感じでここで終了した時、何とも言えない安堵感というか不思議と悔しさはありませんでした。
歩道に上がりトボトボゴール方面に歩きます。(逆にはあるかないよね、フツー)
なぜか周りも歩いています、いつどのような形でバスがくるのかさっぱりわからない中みんな歩き続けています。(笑)
しばらくすると、私を含めて7,8人が立ち止まったというかかたまって待つようになりました。これもなんだか不思議な光景で、、、。
見知らぬ者同士ですが、同じ目的で頑張った者同士で自然と会話が(弾みはしませんが)始まりました。あーでもない、こーでもない、そうですね、うんうん、など、、、。
そんな中”晴れさん”が現れたのです。
何か見たことあるなぁと感じて、思わず声をかけちゃいました。
するとやはり正解で思わず握手です。初対面が新川の1番通りになっちゃって絶対に忘れられないことでしょう(笑)
<最終回へ。引っ張りすぎ?>